「カチンコ節子」アルバム
ラズカルズvol.2「カチンコ節子」アルバム。
よーい、スタート!
子役時代の節子。
今回のチラシの表面に使われた写真のモデルさんです。
チラシに採用されたのは節子の子役時代のイメージに合うような、やさぐれた感じに見える写真でしたが、本当はこんなにも可愛い女の子だったのです。
とても感性の素晴らしい子だったので、本当に子役として出演して欲しかったくらい。
千秋楽にお母さんと一緒に観に来てくれました。
どうもありがとう。
嬉しかったです。
キャストの皆さんは登場順でのご紹介。
舞台となった「スナック愛子」の代理ママであり将太の元恋人、鈴木弘子役の入交恵(ラズカルズ)です。
今回のチラシのデザインも宣伝美術担当の彼女、マジリンのもの。
芝居のコンセプトをチラシの両面共に、とても面白く表現してくれました。
出会ってから何年くらい経ちますでしょうか。
ちなみに彼女にあてて書いた役は、今回で5つ目を数えることになります。
などと書いていて思い当たりました。
彼女は僕が作演出した芝居の最多出演者なのです。
一緒に劇団をやっていく限りはトップを独走することでしょう。
今回の弘子役では前回の経験を活かしての成長を見せてくれました。
だがしかし、まだまだのりしろはあるはず。
次回のラズカルズ公演では大化けする予感、大です。
本番前に必ず、鈴木くんと長い長い握手を交わしておりました。
ほとんど儀式として。
あれは一体なんだったのだろう。
マジリン本人は微笑んで「鈴木くんのモグラ土のような大きな手から、エネルギーを分けてもらっているのです」と言っていましたが。
握手の相手の鈴木くんは恐縮して、常に腰が引けておりました。
かわいそうに、せっかくバリバリとアップしたのに、全部吸い取られちゃったね。
江間ちゃんなどは、やきもちを焼いて、いつも邪魔していました。
あと「俺からももらってくれていいよ」と手を差し出したところ、「たけさんからは負のエネルギーを感じるので結構です」と言われてしまいました。
今回のタイトルロールであり「昔天才子役、今凡人主婦」、山田節子役の駒塚由衣さん(出海企画)です。
初めて駒塚さんの演技を拝見したのは、数年前に参加させて頂いた二兎社のワークショップにて。
僕は昼の部で、駒塚さんは夜の部に参加していました。
別々の部だったので、駒塚さんは僕のことをご存知なかったと思いますが、僕は悪く言えば暇人、良く言えば勉強熱心だったので、夜の部を見学していたのです。
その時に駒塚さんの演技を見ていて「面白い女優さんだなあ」と、一発でファンになってしまったのでした。
そして、初めてお話をさせて頂いたのは、去年の夏のこと。
観劇をご一緒させて頂いたのちに、有楽町の串焼き屋さんでご馳走になった際、驚いたことに以前、僕が作演出として関わった芝居のことをとても褒めてくださったのです。
それならばと、今回の出演依頼。
「駒塚さんがスナックのホステスさんの面接を受けに現れたら面白いなあ」というのが、今回の芝居の出発点でした。
しかも、現在は不幸のどん底の、元天才子役だったらどうだろうかと。
そんな設定を面白がり、ノリノリで演じてくださったので、とても嬉しかったです。
節子が酒に酔ってテンションが高くなっていたお姿も、えっと、フィクションであります。
一応。
決して、満面の笑みを浮かべて「ニャンニャン!」などとおっしゃったりなどしません。
一応。
ちなみに、節子が自転車に乗って全速力で帰って来た、という設定の場面でのボサボサの髪形は、駒塚さんご自身でやられていたのですが、最後の一手としては「前髪をピョンとはねさせる」というアレンジがございました。
それにつきましては、楽屋にて駒塚さんより「先生、お願いします」とのお声が掛かり、僕がヘアワックスでほどこすのが常となっていたのです。
光栄でございました。
上の写真は、二人で池袋にて衣装探しをした際のもの。
値札を付けっ放しで、スカートがフラメンコ用スカート、靴下の柄が韓流スター、そしてサンダル。
それが節子スタイル。
駒塚さんは、女優さんであり、鶏肉料理店「鶏由宇」の女将さんでもあり、鶏肉卸店「鳥八」の経営者でもあります。
まさに何足ものわらじを履いている方なのです。
その活躍のご様子はこちらのブログ、「駒塚由衣の女優で女将の繁忙期」にて。
実は、築地にある「鶏由宇」へは、公演後の先日、キャストとスタッフの皆さんで伺い、たらふくご馳走になりました。
とても趣のある店構えで、美味しいお料理がいっぱいです。
皆様も是非一度、足をお運びくださいませ。
「アルバイトさんも募集中」とのことですよ。
劇中の自主映画「日本だけが大変だ」の脚本を執筆したカメラ担当、中野大輔役の佐藤宙輝(ラズカルズ)です。
チュウキには前回とは打って変わり、お調子者な感じの役をやってもらいました。
今回のベスト・ジーニスト。
彼の衣装に関してのイメージとして「ダサい感じで」と要求したところ、なかなかのダサさを表現してくれました。
ジーンズ・オン・ジーンズは彼のアイデアです。
お客様の中にお気づきの方もいらっしゃったようですが、場面ごとに様々なロックバンドのプリントTシャツを見事に、ダサく着こなしておりました。
ある日、「髪の毛、ワックスとかつけないの?」と尋ねたところ、「こいつ(大輔)はそういうのつけないだろ」との返答。
「あっそ」と愛想なく応えた僕でしたが、実は密かに悔しがり、そして嬉しく思っておりました。
マジリンに対してもなのですが、こいつに対しても次回、また新たな一面を見せられる役を書きたいものです。
で、やはり主宰の僕としては、奴にも更なる成長を願っております。
人間的に駄目なところには目をつぶるので、というかむしろそれを活かして、役者としての良いところをどんどん伸ばしていって欲しい。
いえ、別に駄目ってこともないのですが。
そうそう、共演の鈴木幸二くんと随分と仲良くなっていました。
以前より「弟が欲しい」と駄々をこねる子供のごとく、「年下の共演者が欲しい」と言っていましたから、念願が叶ったのですね。
まあ、駄々というほどのものはこねていませんでしたが。
僕から見ると正反対な性格の二人なのですが、だからこそウマが合ったのでしょうか。
鈴木くん、上の写真でもチュウキの背後で優しく見守ってくれていますね。
稽古場からの帰り道、魚肉ソーセージを肴に缶ビールで一杯、なんてことをやってたみたいです。
劇中での、将太のドロップキックを本気で恐れていました。
たまにイイのが入っていたようですし。
他のキャストの皆さん全員が、ソファのダニの被害に遭っていたにも関わらず、奴だけは無傷でありました。
チュウキいわく、「俺がダニの親玉だから」とのこと。
ちなみに奴の座右の銘というか、一番好きな言葉は「甘い汁を吸う」です。
「スナック愛子」の常連客の酒屋さんであり弘子の父親疑惑のあった、窪塚憲吾役の益富信孝さん(劇団青年座)です。
以前、青年座でのスタジオ公演でご一緒させて頂いたご縁があり、今回出演して頂きました。
その公演後、ご自宅に招いてくださり、お手製のハヤシライスをご馳走になったことがございます。
あれは美味かった。
光栄なことに何故か、こんな僕を可愛がってくださるのです。
以前、カラオケをご一緒した時に歌われていた昔のブルースがとても印象的だったこともあり、今回の芝居の後半で歌って頂こうとも思っていたのですが、台本上での流れが上手く作れず、実現することが出来ませんでした。
実は音源も用意して、少しだけ稽古もしたのです。
また一緒にカラオケしたいな。
稽古中、鈴木くんが演じた雅史との乱闘シーンで、大きく転倒されたもので、僕が慌てて「益富さん、それ演技ですか?」と尋ねると、益富さん、真顔でのオッケーサイン。
転び方がリアル過ぎて心配してしまうのです。
僕の書いた台詞を深読みなさり、チュウキが演じた「中野大輔」という役名のことで質問をされたこともありました。
「松本さん、この中野という苗字をつけたのは、劇場が中野にあるからですか?」と。
最高だったのが、公演中の楽屋でのひとコマ。
共演の橋本達也さんとチュウキと僕とで「メタボリック戦隊!」などと言って遊んでいたのですが、それにノッてきてくださったのです。
はしもさん 「メタボレッド!」(上半身裸で、お腹の肉をつまんでいる)
チュウキ 「メタボブルー!」(上半身裸で、お腹の肉をつまんでいる)
僕 「ガイコツゴールド!」(敵役)
そこで益富さんの一言。
「メタボジジイ!」(戦闘体制)
爆笑。
あまりにもテンションが高かったもので、みんなで心配してしまったほどです。
それから、今回の公演の千秋楽の日の朝、劇場へ向かう電車で偶然一緒になり、激しい雨の振る中野を二人で歩いていた時のこと。
道中、前日に観にいらした益富さんの娘さんが「お父さん、元気になったね、出て良かったね」とおっしゃってくださったのだと伺いました。
それはもう、泣きそうになるくらいのお言葉で、感激でした。
将来、益富さんのような役者になりたいものです。
劇中の自主映画「日本だけが大変だ」の監督であり弘子の元恋人、藤枝将太役の橋本達也さん(THE 黒帯)です。
以前、はしもさんが出演されていた芝居を三本ほど拝見したことがありましたが、お会いしたのは今回のチラシの写真撮影の時が初めてでした。
ですが、その際の印象ですでに「いける!」と感じさせられる何かがありました。
もちろん、はしもさんは僕とは初対面だったので、とても穏やかに接してくださったのですが、僕が求めていた将太のイメージにぴったりだったんです。
稽古中にも公演中にも、弟分というか相方的な存在だった大輔役のチュウキと二人で煙草を吸いながら、芝居での関係と同じようなやりとりをしていました。
AB型の双子座です。
二面性があること間違いなし。
そんな星の元に生まれていますね。
鏡前の様子を見ると几帳面な性格も伺えるのですが、率直に言わせて頂くと、ひどくいたずらっ子です。
知的で大人な役者さんでもあるのですが、とにかくいたずらっ子なのです。
稽古場や楽屋でホワイトボードを見つけると、すぐにウンコの絵を落書きしたりして。
良く言えば「遊び心がある」ということなのでしょうか。
詳細は書けないので非常に残念なのですが、主に鈴木幸二くんがいたずらの被害に遭っていました。
ちょっと仕返しもしたようですが、はしもさんからすれば屁とも思わなかったことでしょう。
公演の二日目に行われた楽屋でのいたずらは、鈴木くんには気の毒でしたが、最高に笑えました。
はしもさんいわく、「鈴木くんの緊張を解きほぐす為だった」とのこと。
なるほど、さすがだなあ。
まあ、おそらくそれは嘘ですが。
しかし、鈴木くんいわく、「あれ、効果ありました」とのことだったので、わからないものです。
ちなみに稽古最終日にめでたく、誕生日を迎えられました。
はしもさんの稽古日記にあったように、サプライズ・ケーキは打ち合わせ不足で見事に失敗に終わりました。
無念。
だからというわけではありませんが、打ち上げの前に、僕が芝居の小道具としても使っていた赤いヘッドフォンをプレゼントさせて頂きました。
稽古の休憩時間などに、はしもさんが「いいなあこれ、絶対買おう、他の色もあった?」などと興味深々だったので、公演が終わったらプレゼントしたいなあと思っていたのです。
きっと大切に使ってくださることでしょう。
リラックマをこよなく愛しております。
楽屋の鏡前に置いた虫かごの中で飼ってたし。
八百屋の息子であり弘子の見合い相手、早乙女雅史役の鈴木幸二くんです。
僕と同じく加藤健一事務所の俳優教室の出身。
しかも今年の春、卒業したばかり。
初めてお話したのは今年の始めの頃でしょうか。
出演依頼をさせて頂いた時でした。
とあるファミレスで夜、二人でコーヒーを飲みながら、お互い緊張していたような気がします。
初対面だったので。
まるでお見合いをしているかのようでした。
彼は普段、礼儀正しく、わりと無口でシャイな性格のように思われます。
しかし、そんな彼が秘めている芝居への想いや情熱はとても強く、多くのことを学ばされました。
本番前のアップなど、尋常ではありません。
1、劇場客席内での筋トレ、ストレッチ、発声練習。
2、劇場周辺でのランニング。
3、劇場近くの公演での縄跳び。
4、楽屋内での台詞練習。
5、劇場男子トイレの個室での滑舌練習。
きっと僕が気づかなかっただけで、この他のメニューもやっていたことでしょう。
というか、自宅でもやっていたようです。
自分の身体を両手でバシバシと叩き、気合を入れたりもしていました。
僕は心の中で「プロレスラーか」と、小さく突っ込んでいました。
まあ、真似してみたところ、結構気に入ってしまったのですが。
ある日、僕がトイレに入ったところ、鈴木くんが個室でひたすら滑舌練習をしていました。
「あいうえお、いうえおあ、うえおあい、えおあいう、おあいうえ」というやつです。
彼の低くて良い声が男子トイレに響き渡っており、何事かと驚きました。
滑舌練習は順調に進んでいましたが、ハ行になるとつかえてしまい、壊れたレコードのように何度か繰り返していたもので、僕はオシッコをするのも忘れ、笑いを堪えるのに必死でした。
劇中の撮影シーンで彼が着ていた衣装ですが、上半身裸の上に羽織っていたベストや手首のアクセサリーは彼が用意してくれたもので、下半身の黒いスパッツはマジリンが貸してくれたものでした。
「近未来というのを勘違いした感じの衣装で」とお願いしたのです。
まるで「北斗の拳」に出てきそうな格好で笑えました。
一度、黒いスパッツの中に履いていたTバック状のサポーターが本番中にずれてしまい、股間の形が非常にリアルに浮き出てしまったことがあり、舞台監督の松井さんが「やけに今日はリアルな形だなあ」と思ったそうです。
劇中の自主映画「日本だけが大変だ」のオーディションを受けに現れた、片桐千佳役の江間直子さん(無名塾)です。
江間ちゃんとは数年前に一緒のワークショップを受けたり、イギリスの翻訳物の芝居で共演した仲です。
その芝居は、兄妹が沢山いる大家族の物語で、僕が美大生の兄貴役、彼女が高校生の妹役でした。
お互いに東京の下町生まれだというのに、イギリス人とパキスタン人のハーフという設定。
その時から「素敵な女優さんだなあ」と感じ、いつかまた共演をと思っておりましたので、今回、自分の劇団にお招きすることが出来て非常に嬉しかったです。
他のキャストの方々からもですが、彼女からもまた沢山のアイデアを頂き、それを台本や演出に活かしたものです。
感謝。
彼女が演じた片桐千佳役ですが、胸が大きいという設定だったもので、そのあたりの努力や研究っぷりも素晴らしかったです。
稽古が進むにつれて、日に日に胸が大きく、そしてリアルになっていきました。
走ったりするともう、縦横無尽に揺れちゃうのです。
早乙女役の鈴木くんが劇中で、あまりにオッパイばかりを見ていたもので、江間ちゃんは乙女心を傷つけられたりもして。
まあ、鈴木くんも役の上でのことだったと思うのですが、はい。
本番前のアップでは良く、舞台上で歌を歌っておりました。
本人は音痴だと謙遜していましたが、なかなかのものでしたよ。
ただ、歌っていたもの全て、途中までしか歌詞を知らないものばかりだったもので、聞いていて消化不良を起こしてしまいました。
歌詞、全部知っているのを歌ってください。
公演中の楽屋で、はしもさんの大切なリラックマにいたずらをしたりも。
リラックマを鏡前の電球の上に乗せたのです。
そうしたら電球の熱のせいで、リラックマの鼻ちょうちんが取れちゃったから大変です。
残念ながら僕は現場を見ていないのですが、はしもさんは驚愕し、さすがの江間ちゃんも平謝りしたことでしょう。
しかし、どういう流れかはわかりませんが結局、はしもさんのリラックマ・コレクションの中から一つ、小さいやつを譲り受けておりました。
公演終了後に会った際にはちゃんと、ケータイのストラップとして愛用していたので、なんだか微笑ましかったです。
平謝りといえば、千秋楽の本番中での失敗もありました。
江間ちゃんの名誉の為に詳細は伏せますが、カーテンコールのあと、楽屋でひたすら皆に謝っておりました。
「良かったら打ち上げ前に飲んでください!」と、ウコン飲料を配るほどでしたもの。
その節はどうもご馳走様でした。
あのウコンの味は生涯忘れません。
節子の息子、山田洋平役の松本たけひろ(ラズカルズ)です。
こいつに関しては特にありません。
でも少しだけ。
今回の洋平役では、性格が繊細なもので、それを守る為に外見を攻撃的にしているということにしました。
なので、髪の毛を金髪に染め、ひげを生やしたのです。
が、その意図はなかなかお客様に伝わりづらかったようなので、反省しております。
悔しい。
上の写真ではまだ黒髪ですね。
ちなみに髪は行きつけの美容院でブリーチしました。
美容師さんと相談して「やくみつるみたいな金髪で」ということに。
現在の日本ではあまり見ない、昔のヤンキーのような色です。
木彫りの熊は、ママの代わり。
本番中で印象深かった出来事としては、劇中で僕が、マジリンが演じた弘子を見つめて「お姉ちゃん」と呼び掛ける場面で、若い女性のお客様が「ひえ…」といった小さな叫び声を上げておられた、というのがありました。
「あいつ気持ち悪い」ということだったのでしょう。
すみません、ちょっと快感でした。
スタッフの皆さんです。
演出助手の江原里実です。
舞台美術の向井登子さんです。
照明の山浦恵美さんです。
音響の橋本絢加さんです。
舞台監督の松井佐知子さんです。
宣伝写真と舞台写真の永田理恵さんです。
制作の三沢一世です。
そして色々な思い出写真たち。















































































