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2004年4月30日 (金)

○分の○

寝不足のせいか、どうしようもなく身体がだるかったけど、ご飯をしっかり食べて元気を出した。

そして台本書き。

カキカキ。

本日のお食事。

納豆、生卵、味噌汁、ごはん、餃子、サラダ、照り焼きチキン、マーボー茄子、などなど。

夜。

シャワーを浴びたあとは、湯気のせいで浴室の空気が薄くなるけれど、その浴室のドアを開け、冷たくて酸素満載の空気を吸うのが好き。

穏やかで必死な一日。

そして、一年のうちの三分の一が過ぎたのだな、と思う。

本当に早いぞ。

人生でいうならば、今年で27歳になるわけだから、54歳まで生きるとしたら2分の1。

81歳まで生きるとしたら三分の一のところまできているわけだ。

そう考えて、小学校の頃のマラソン表を思い出した。

何周分あったかは忘れたけれど、校庭を一周するたびに、色鉛筆で一マスずつ塗っていく表だった。

毎日、休み時間に友達と一緒に走った。

そして、走った分だけ塗りつぶしていった。

走ることは好きだったし、一生懸命だった。

たくさんの種類の色鉛筆で塗られていくマラソン表。

25周目、50周目と、ちょうど節目のマスには、

「がんばれ」

「ちょうど半分だよ」

「あともうすこし」

だとかいうコメントが書かれていた。

でも、本当はゴールしてるのに気がつかなくて、何周分か余計に走っちゃうくらいのほうがベストなのかもしれない。

マラソン表のマスを塗ってゆく作業は大好きだったし、とても楽しかったけど。

最近の俺は、気がついたらゴールだったというのが好きだ。

2004年4月29日 (木)

飛んで飛んで飛んで

道路を歩いていると、甘い匂いが鼻をかすめた。

甘くて懐かしい匂い。

ふと横に目をやると、つつじの花が咲いていた。

赤と白のつつじの花だ。

子どもの頃、近所の兄ちゃんにやりかたを教えてもらって、花の蜜を吸ったりして遊んだことを思い出した。

それにしても。

車がビュンビュンと絶え間なく行き交う道路の脇。

排気ガスが大量に吐き出されているにも関わらず、この甘い匂い。

逞しいなあ。

しかし、白いほうのつつじの花は元気がなく、茶色っぽく汚れてしまっていて、なんだか可哀相だ。

赤いほうも色がついてるから目立たないだけで、良く見るとやっぱり弱々しい感じがする。

これは絶対に排気ガスのせいだ。

ホント、ものすごい量だもん。

俺は雨に降られるのは好きじゃないけど、その道を通る時だけは降っていて欲しくなる。

かなりの長い距離を道なりに咲いているけれど、これらのつつじはきっと、排気ガスの毒を和らげる為に植えられたのだろう。

つまり、つつじは人間に利用されてるわけだ。

これは仕方がないことなのかな。

でも、もしも、つつじがそのことをわかっていたならば、こんな場所でこんなふうに花を咲かせただろうか。

もしも、つつじの花が自力で、

「よいしょ」

と植え込みの土から抜け出せたなら、少しも迷うことなく、

「キッ」

とにらみ、

「実家に帰らせて頂きますわ!」

ってことになる。

荷物まとめて、すっ飛んで帰るに決まってる。

「あ、別にいいっすよ」

「戦います!」

そんな自己犠牲の精神というか、ガッツあるお花だったら、とてもじゃないけどかなわない。

どうか俺を舎弟にしてください。

と、頭を丸める。

2004年4月28日 (水)

カレーライスと高級ハムサラダ

風当たりの強い日。

当然だ。

台本が書き上がっていないのだから。

ラム☆天の皆様、本当に申し訳ありませんでした。

5月7日より前に書き上げます。

ごはん、美味しかったです。

ごちそう様でした。

2004年4月27日 (火)

ロデオ

風の強い日。

新宿に行ったりしてました。

傘をさしていても、雨がありえない角度から襲いかかってくるので参った。

とてもじゃないけど雨を防ぎきれない。

雑に伸びた髪がボサボサ。

自然の脅威を思い知る。

でも、濡れたくない。

濡れるの大嫌い。

やっつけてしまいたい。

しかし、そんな攻撃的な精神は、大都会新宿に吹きすさぶ強風がいとも簡単にさらっていってしまう。

片手で傘を持っていると、

「グルングルン!」

と暴れるので、両手でしっかりと持ち、歩を進める。

タイフーン・ロデオ状態。

しかも、強風のせいで傘の骨が折れ、先っちょが目に刺さりかけた。

すんでのところでかわした自分を褒めてあげたい。

けれど、

「もし目に刺さってたら」

と想像してちぢみ上がった。

マジで恐怖だ。

強風に飛ばされないよう、しっかりと食事をとろうと思いました。

2004年4月26日 (月)

お国の助け

昼間、文学座アトリエへと芝居を観に行った。

作者の、とんかちさん、こと阿藤智恵さんに御挨拶。

とんかちさんは俺の通っていた俳優教室の先輩で、作家さんとして色んな戯曲賞をとってらっしゃる方。

三年制の俳優教室で三期上の先輩なので、残念ながら同じ時期にはいなかったけど、お付き合いはあるのです。

それにしても。

んむむ。

戯曲賞かあ。

羨ましいなあ。

自分の書いたものが本になったり、賞金が出たりするんだもんなあ。

羨ましい。

プリーズ!

金と名誉が欲しいんだあ!

なんつって。

あはは、冗談ですよう。

目はマジですけど。

いやいや、金も名誉もないんでそんな欲望もありありですけど、こう、作品の質や人気と共にそうゆう実績も積んでいかないとなあって。

そうすれば、より多くのお客さんに観に来てもらえるんじゃないかなあって思いまして。

お国から助成金などの援助も受けられる可能性もありますし。

まあ、戯曲賞が目的ではないけど、目的の助けにはなるんじゃないかってゆう考えです。

はい。

で、終演後。

不消者の多根周作くんがお友達とふたりで同じ回を観に来ていたので、お互いの近況を話したりしながら駅まで一緒に歩いた。

よーし、台本を書くのだ!

なんか、こればっか言ってるな、俺。

2004年4月25日 (日)

スリコミ

昼間、シアター風姿花伝へと芝居を観に行った。

ぎゅうぎゅうの満席。

いいなあ。

羨ましかった。

俺のすぐ後ろには立ち見のお客さんが何人かいた。

受付のスタッフさんからは上演時間が2時間10分あると聞いていた。

長時間を狭い中で大変だなあと同情した。

あと3人分くらい遅かったら、俺も立ち見だったわけだし。

そういえば以前、三時間以上の芝居を立ち見したことがあった。

当日券を取るのにも並んで。

休憩時間はあったけど、なにせ混んでいたもので、ロビーの椅子にも座れなかったなあ。

なんてことを思い出した。

さて、今回の上演中のこと。

すぐ後ろに立っている人のお腹の音が、ちょこちょこ聞こえてくる。

「お腹が空いて」

というような音ではなく、普通に胃腸が消化活動している音。

それほどの至近距離。

どんな人が俺の後ろに立っているのかを確認してなかったので、色んな人を想像してしまった。

男なのか女なのか。

若いのか御年配なのか。

全くわからない。

しかし。

「ギュル、キュウ~ン」

なんて音をたびたび耳元で聞いているうちに、後ろに立ってる人に対して奇妙な、しかし、心地良い親近感を覚えてしまった。

ふと、胎児の頃を思い出しました。

なんて。

「お母さん!」

とまで思い込んでしまっては、その夢を壊されたくなくなるのも人情です。

終演後、俺は決して後ろを振り返ることなく、しばらく前を向いて座っていた。

そして、劇場の外に出て行き、出演者の杉村智子さんに挨拶して帰った。

・・・・・・

ああ!

俺のすぐ後ろで立ち見してた人がどんな人だったのか、めちゃくちゃ気になってきた。

振り返って顔を見れば良かった。

しかし、もう遅いのだ。

母親さがしの旅に出よう。

そんな気分だ。

2004年4月24日 (土)

待ってました

ついに倉橋ヨエコさんの登場だ。

CDのジャケットなどには顔写真が載っていないので、初めてお姿を拝見した。

昭和51年生まれで、俺のひとつ年上とのこと。

ニコニコ笑顔で素敵な女性だ。

本日は「お客様感謝デー」として、投票されたリクエストの中からの何曲かもエレクトーンの弾き語りでやるという趣き。

結果、俺のリクエストは選ばれず。

無念。

しかし、神は存在した。

まだ倉橋さんの曲を知らなかった里香ちゃんが、俺の希望を聞いて投票してくれた曲が選ばれたのだ

嬉しかった。

里香ちゃん、ありがとう。

それにしても、エレクトーン一本で、迫力の演奏と歌声。

「ジャズ歌謡」

「ヤサグレロック」

そんなふうに御本人が評する音楽。

一曲ごとにMCがあるのだけれど、その丁寧で少し挙動不審な感じのおしゃべりと、曲に入った時のスイッチの変わりようがすごい。

集中力が半端じゃない。

まるで別人のようになるので、不思議な感覚にさせられる。

倉橋ヨエコ劇場だ。

やがて、ベースとドラムを加えたバンド編成となり、次々とリズミカルな曲を披露。

3ピースで演奏するのを身体全体で楽しんでるのが伝わってくる。

すげー!

まだCDでは発表してない曲もやってくれたので得した気分。

やがて最後の曲が終わり、拍手に包まれた挨拶ののちにアンコールも一曲あり、充実したライブとなった。

俺としては静かな感じの曲も好きなので、少し聴きたかった気もするけど、素敵なライブだった。

里香ちゃんも気に入ってくれたようなのでひと安心。

物販コーナーの近くでは、倉橋さん本人も立って御挨拶していた。

ドキドキもの。

倉橋さんデザインのTシャツを買ってから、

「ファンなんです!」

と、声を掛けて握手してもらっちゃった。

「有り難う御座います」

だってー!

あはは!

はい。

単なるミーハー振りを存分に発揮いたしました。

だって嬉しかったんだもん!

きっと倉橋ヨエコTシャツは、これからの真夏に大活躍することになるだろう。

大事に取って置く、なんてことはしないで、ガンガンに着まくるのだ。

2004年4月23日 (金)

倉橋ヨエコさんのライブ

夜、ずっと楽しみにしていた、倉橋ヨエコさんのライブに行く。

キャパ80人ほどの下北沢440にて。

ラム☆天の神之田里香ちゃんを誘ってふたりで。

倉橋さんのことは一年くらい前にCDを試聴して知ったんだけど、ライブ情報が目にとまり、いてもたってもいられなくなってしまったのだ。

超個性的なアーティストなんです。

お店に入場して、ドリンクチケットをコーラと代え、里香ちゃんと席に着く。

おしゃべりなどして開演を待つ。

パスタを揚げて塩を振った美味しくて癖になるやつ、なんていうんだっけ、あれを食べたりもして。

幅広なテレビをお店の天井から吊っていて、そのテレビの画面には映画の「ナイト・オン・ザ・プラネット」が音無しで流れていた。

懐かしい。

などと浮かれていると、待ちに待った開演と相成りました。

倉橋さんの前にふた組のバンドが演奏。

二番目に登場した、ロボピッチャーというバンドが素敵だった。

演奏を始めたとたん、

「あ、この曲いいなあ」

って感じた。

そういうことってあんまりない。

独特の雰囲気がある。

「京都からやって来ました」

とのこと。

しゃべりもなんだかとぼけていて面白いんです。

そして、曲の合い間にCDを初めて出したことを宣伝。

かなりの盛り上がりの中で演奏を終えた。

拍手。

で、倉橋さん登場の前の休憩時間に、ロボピッチャーのアルバムが物販コーナーで販売されていたので、少し葛藤したのち、購入した。

1500円ナリ。

ああ、また危険な衝動買いを。

でもまあ、

「鉄は熱いうちに叩け、の精神でいこうじゃないか」

と、半ば強引に自分自身を納得させる。

客席はと言えば、かなり混み合ってきていて、縦長のお店の後ろのほうまでお客さんで埋まっていた。

そしてそして。

 ― つづく ―

2004年4月22日 (木)

お茶会

夕方、青年座のアトリエの近くで、稽古前の湯浅実さんとお茶会。

湯浅さんがココアで、俺はアイス・カプチーノ。

一時間ほどのお茶会。

色々とおしゃべりしてて、途中何度か、お腹を抱えて笑うことに。

湯浅さんの名誉の為に内容までは書けませんが。

残念。

それにしても、湯浅さんと話していると、自分の勉強不足が思い知らされる。

あとで調べたいという内容は、覚えてる自信がないもんだから、メモ取ったりして。

恥を偲んで、湯浅さんにボールペンを渡し、メモ帳に人物の名前などを書いてもらったりも。

しかし、知らなかったことを知るというのは楽しい。

自慢じゃないけど、俺はかなりの無知なので、これからの人生楽しみだらけだ。

もちろん、恥ずかしい思いもするけれど。

そう、まったく恥の多い人生だ。

さて、稽古の時間になったので、湯浅さんをアトリエまでお見送り。

なんとなく別れがたかったものだから。

そういう時もある。

下北沢のヴィレッジ・ヴァンガードへと足を運び、少しだけ買い物をして帰った。

2004年4月21日 (水)

震えるほどビート

早起きして台本書き。

ちょっと眠いけど、なんだか気持ちが良い。

早起き、意外と好きかも。

カタカタカタ。

お昼、近所のラーメン屋さんへ。

あんまり通い過ぎると飽きちゃうから、たまにしか行かないけど、お気に入りのラーメン屋さん。

味噌ラーメンを頼んで、置いてあるスポーツ新聞に目を通したりして待つ。

そして、運ばれてきたラーメンのスープに口をつけた瞬間、思った。

「ぬるっ!」

駄目だ。

ラーメンのスープは舌が火傷するくらい熱くなくては。

味つき玉子の黄味が、いつものように半熟になっていない。

乗せた海苔など、すでにスープの中に沈んでいる。

「美味しんぼ」の海原雄山先生だったら、ラーメンに手をつける前にそっと目を閉じ、着物の裾に両手を入れ、

「御主人」

と呼びつけ、激しく叱責するところだ。

嫌な予感がしてたんだ。

俺くらいの美味しんぼでも。

店長さんがいなくて、顔、見たことない男の店員さんだし。

バイトっぽい感じの。

店に入った時に、

「いらっしゃいませぇ~い!」

って気合の入った声、しなかったし。

つまり、やる気なし。

ちぇー。

がっかり。

もう店長さんがいない時は食べに来ませんよーだ。

バイトの彼には、故・伊丹十三監督の名作、「たんぽぽ」を十回は観て出直して来て頂きたい。

で。

夜には陰山泰さんの勉強会に参加。

参加メンバーの九人中、面識のない役者さんがほとんどだったので緊張した。

ワークショップや稽古の初日、あとオーディションって本当に苦手。

台本を持つ手が小刻みに震えます。

雨に濡れた仔犬のようになります。

あ、ちょっと可愛く言っちゃいましたが、俺、今日もやっぱり震えてました。

でも、こうゆう緊張感を久しく味わってなかったので、自分に刺激を与える意味でも参加したかったのです。

どっちかっていうと「M」なんで。

勉強会終了後、みなさんと新代田から下北沢まで歩いて、中華料理屋に入った。

陰山さんと一緒だと良く入るお店。

食べ物や動物の話で盛り上がり、楽しい感じの夜でした。

でも、家に帰ったら自分でも驚くほど疲れていたので、

「ああ、やっぱり緊張してたんだなあ」

と、少し笑った。

2004年4月20日 (火)

ほっぺにチュウ

今日の日付けになった深夜0時過ぎに、ちょっとした用事で、ラム☆天の日沖和嘉子にメールをする。

返信メールの最後に、

「おめでとうは?」

とある。

「え?」

わけがわからず、

「一体全体、なにを言い出すのだこいつは?」

という気持ちから、

「え?」

というメールを打った。

そして、ケータイで送信ボタンを押した直後に気づいた。

誕生日だ。

そうだ。

今日は日沖和嘉子嬢の生誕25周年の記念日ではないか。

やばい。

何故なら、

「おめでとうは?」

という最大のヒントを頂戴したにも関わらず、俺のした返事といえば、

「え?」

なんていう超すっとぼけたものだったからだ。

「え?」

のメールが送られる画面の時に慌てて止めようとして、ケータイの電源ボタンを連打したが、もう遅かった。

「送信されました」

キャー!

やばいやばい。

「え?」

をギャグにしなければ。

「え?」

をギャグにしなければ。

すかさずメールを打って送信。

「ハッピー誕生日(可愛らしいお花の絵文字)」

しかし、送ったそばから、

「ふんだ」

というリアクション。

んげげ。

頑張れ俺。

まだ勝負は終わっちゃいないぜ。

で。

「今度、ほっぺにチュウするから許して」(「お笑い漫画道場」の富永一郎先生的なチュウくちびるの絵文字)

と送ると、

「許しました、今、許しました」

という優しいお返事。

やった。

許してくれたぞ。

やっぱりケンカのあとは、

「ほっぺにチュウ」

だね!

2004年4月19日 (月)

健康第一

早起きして台本書きに勤しむ。

気持ちいいな、早起き。

最近、俺なりに健康に気をつかっている。

食べ物や飲み物に、天然にがりを使用。

2~3滴ほど垂らすだけ。

簡単だ。

そして、仕組みはわからないけど、良いらしい。

危険ですか?

まあ、悪いものじゃあないだろう。

きっと。

効くかなあ、天然にがりは。

ぐんぐんと体調が良くなっていったら驚くなあ。

急激には無理か。

なんとなく習慣にして、忘れた頃に、

「あら元気!」

これが理想だ。

期待してます。

うん。

よーし、垂らすぞー!

2004年4月18日 (日)

恐怖の観劇日

新宿にあるシアターブラッツへと芝居を観に行った。

開演前、俺が座ったすぐ前の席に、5才くらいの可愛い男の子が、お母さんと一緒に座っていた。

ベンチ式の席で通路側だったのだけれど、男の子は真ん中の階段式になってる通路を全力疾走、かつ笑顔で行ったり来たりしている。

「うっきゃああああぁうぅ!」

確信した。

この男の子、芝居中にも絶対しゃべる。

エネルギーは溢れんばかりだし、お母さんはニコニコしてるだけ。

条件はそろっている。

唯一、気を紛らせるものと言えば、これから始まる肝心の芝居と、お母さんが椅子にセッティングした「♪こどもだって、うまいんだもん」のQooの缶と、機関車トーマスの筒状の入れ物に入ったラムネだけ。

うーん、どうでもいいけど、トーマスの顔って超怖い。

さて、俺の不安をよそに芝居が開演した。

芝居中での男の子の第一声。

「みえないよおー」

そうはっきりと声に出し、俺の目の前で立ち上がった。

でも、大丈夫。

背が低いのでなんとか大丈夫。

そして序盤、男の子はとても静かに観ていた。

「偉いぞ」

なんて心の中で感心したくらいだ。

しかし、中盤を過ぎたあたりで事件は起きた。

Qooの缶を振りながら、

「なくなっちゃったあー」

と、これまたはっきりと声に出して宣言した。

まわりの大人たちは思った。

「やばい」

そんな予感通り、明らかに集中力の切れ出した男の子はお母さんを困らせるくらい己の身体を「ふらんふらん」させるようになったのだ。

「ふらんふらん」の男の子をお母さんが抱き押さえる。

しかし、それくらいのディフェンスでは、5才児の自由への衝動を封じ込めることは出来ない。

「い、痛い」

お母さんの肘、俺の足のすねにガンガン当たってるし。

ちょっと腹の立ち始めた頃、奇跡は起きたのだった。

芝居が盛り上がるにつれ、男の子にまた、芝居への集中力が戻ってきたのだ。

笑ったりしてる。

ふん。

可愛い奴め。

よかったよかった。

声を張る元気な芝居だったのも大きかったのだろう。

あとは最後まできちんと観てくれていた。

終演後、出演者であった田代智子ちゃんと太田美穂ちゃんに御挨拶。

残念ながら、演出と出演の久浦卓さんには会えなかった。

それにしてもスリリングな観劇でありました。

2004年4月17日 (土)

ハーモニー

昼間、台本書き。

ラム☆天のみんなのダメ出しを参考に推敲。

すると、新しい発見が出てきたので嬉しかった。

発見に浮かれる俺。

冷静にすくい取る俺。

どちらの俺も、ちゃんといないと台本は良くならない。

やばい。

気をつけて。

片方だけだと、俺の場合、自己満足なものになりかねないからね。

こわいこわい。

夜、新宿タイニィアリスへと芝居を観に行った。

ブラザーフッドの市川茂男やフルーチョの熊坂貢児と佐藤宙輝、1年ほど前に出演させて頂いた、これっきりプロデュースの福永友紀さんも来ていた。

観劇後、遊牧管理人のみなさんに御挨拶。

敬称略でありますが、作・演出の広瀬格、劇団員で出演者の高橋洋二郎、遊佐邦博、塩路牧子のみなさん。

で、みんなで居酒屋へと繰り出した。

俺は終始、カルピスとかコーラだったけど。

後半、酔っ払った茂ちゃんが面白くないギャグを連発して、みんなを盛り上げていた。

なんだか矛盾してますけど、本当にそうなるから驚きだ。

矛盾を秘めた男、市川茂男であります。

あ、そうだ。

宙輝の奴が今度のフルーチョの公演について話していて、あることを宣言していたので、実現するかどうか是非とも見届けてやりたい。

期待してます。

あ、そうそう。

今日、バスに乗っていたら突然、

「うぉああああああああぁ!」

という絶叫が起こった。

びっくりして振り返ると、叫び声の主はひとりのおじいちゃんだった。

ふたり掛けの席だったので、運悪く隣りに座ってたおじさんがびびっていた。

可哀相。

でも、おじいちゃんは1度だけ叫んだだけで、あとは大人しく座っていた。

目を見開き、口を開け、放心状態となってはいたけれど。

きっと、なにか事情があるのだろう。

こんな閉塞感に満ち満ちた世の中だ。

絶叫したくもなるさ。

バスの中では控えて欲しいけど。

とてもじゃないけど心の準備が間に合わないから。

でも。

例えば、おじいちゃんの隣りに座ってたおじさんが絶対音感を持っていたとしたら話は別だ。

おじさん、おじいちゃんと同時に絶叫。

おじさん、おじいちゃんに合わせてハモる。

地球を救う、奇跡の絶叫ハーモニーとなるのだ。

うん。

ならないか。

2004年4月16日 (金)

なんでもない朝

朝6時過ぎにシャワーの音で目覚めた。

おや?

・・・・・・

そっか。

お泊りしたんだった。

寝不足でボケボケだ。

世界が白くぼやけてやがる。

って、やっちゃった。

コンタクトレンズ、つけっぱだった。

目に悪いよなあ。

一生もんの目ですよ。

もっと大事にしてあげようね。

なんて反省しつつも、寝袋の中で身じろぎもせず、ミノ虫気分を満喫。

「気をつけ!」

の姿勢でございます。

ぼくの枕は座布団さ。

下半身は寝袋ごとコタツの中。

「電気つけるぞー」

と、宙輝の声。

眩しいや。

また寝そうになってました。

7時には一緒に部屋を出なくっちゃなので、仕方なく脱皮した。

とうっ!

「チーン!」

電子レンジだ。

宙輝の奴、弁当温めて食ってやがる。

コンビニ弁当だな。

「ちょっとちょうだい」

ただのそんな一言が、何故だか言えない朝でした。

はー。

おなか、空いた。

と、落ち込んでいたけど、カロリーメイトのことを思い出したので、カバンの中から取り出し、モグモグ食べる。

朝ごはん。

何日か前、ラム☆天の渡辺順子にキオスクでおごってもらったチーズ味です。

やっぱ、カロリーメイトはチーズかチョコレートに限るね。

飲みかけだったアミノサプリで胃の中に流し込む。

ふー。

助かった。

乾いちゃってる眼球も、目薬さして復活だい。

よっしゃ!

宙輝と外に出ると意外にも快晴。

なんだ良い天気じゃないか。

よっしゃ!

今日も生きていきまっしょい!

ってな感じに歩いた東京の町でありました。

2004年4月15日 (木)

練馬区道中記

夕方、和嘉ちゃんの部屋でラム☆天の3人と会議。

そのまま、みんなでサイスタジオへと芝居を観に行った。

二人芝居。

終演後、出演者であった青年座の湯浅実さんと俳優座の高山真樹さんに御挨拶。

去年の11月にあったラム☆天vol.1で御一緒させて頂いたベテランのおふたりに再会できたし、その時の参加メンバーや知人がたくさん観に来ていたので、なんだかにぎやかで楽しいひと時。

で、その参加メンバーのひとり、江藤亜矢さんとラム☆天の三人と江古田の台湾屋台村へとくりだした。

途中、俺に借り物を返す為に、自転車に乗ってやって来たフルーチョの佐藤宙輝を店に引きずり込むことに成功。

みんなでワイワイやった。

で、てくてくと歩き、宙輝の部屋に転がり込み、泊めてもらうことに。

家主様のパソコンを拝借して、この日記を書いている次第でございます。

家主様は寝袋を出してくださいました。

家主様はすでに寝ております。

家主様は鼻のすぐ下から掛け布団。

んああああ。

そろそろ寝袋にもぐり込み寝るとします。

2004年4月14日 (水)

めでたしめでたし

出掛けた帰り。

地元の駅で改札を通ると、俺の横を駆け抜けるひとつの影が。

おばちゃんだ。

おばちゃんパーマのおばちゃんだ。

なるほど。

階段の手前にあるエレベーターに乗ろうとしているのだな。

しかし、ドア、閉まりかけ。

おばちゃん、必死のダッシュ。

しかし、ドア、3分の1は閉まってる。

おばちゃん、大ピンチ。

「ガチャン!」

なんて挟まったらどうしよう。

きっとリアクションに困るだろう。

いや。

杞憂であった。

そんな俺の心配と期待をよそに、おばちゃんは滑り込んだギリギリ、足のかかとが挟まるギリギリでセーフだったのだ。

おばちゃん、勝利。

ドアが完全に閉まり、エレベーターは、おばちゃんの安堵の表情と共に下へと参りました。

ふー。

思わず足を止めて、迫力の「エレベーター・アクション」を見届けてしまった。

なんだか、無事に乗れたことに安心したような、挟まったおばちゃんを見てみたかったような気持ちになる。

意地悪だなあ、俺。

そんなに走れるくらいなら、普通に階段を使って下りればいいじゃん。

なんて。

ああ、囁くな、俺。

また自分に幻滅して、反省することになるんだから。

おばちゃん、良かったね。

それでいいじゃん。

2004年4月13日 (火)

ラーメンがのびた

寒い日。

たいして動きもしないのに、やたら汗をかいてしまった昨日から一転、なんだか寒い日でありました。

上等。

むしろ元気だったりして。

わたくし、夏に生まれてはみたものの、寒いくらいが丁度いいと感じる男です。

なんにでも、「バランス」ってやつが大事です。

で、調子に乗って薄着で外出したくせに、寒がる俺。

上着を着ろ!

そんな今日。

ラム☆天vol.2の為に、渡辺順子と二人で取材。

お相手は、俺が高校の時に一期後輩だった佐藤直美さん。

弓道部でも一緒でした。

夜、とある駅の改札口で待ち合わせ。

佐藤さんと順子が初対面だったので、それぞれを御紹介。

佐藤さんは、高校生の頃から確信犯的なボケをかましまくり、まわりの人間にツッコミを強要するタイプの女性でした。

もちろん、いい意味で。

面白い奴なんです。

いやはや、彼女と久々に会って思い出しちゃいました。

部活に燃えていた青春の日々を。

まあ、そんな俺の感傷は置いといて。

「ごはんを食べながらでも」ということで、駅の近くにあったバーミヤンへ。

取材内容には敢えて触れませんが、三時間ほどインタビュウをしてました。

メモをとりながらクエスチョン。

笑いのたえることのない、楽しいインタビュウ。

食べる間を与えないもんだから、佐藤さんのラーメン、のびっぱなし。

おい俺、親しき仲にも礼儀あれ。

とにかく、

「今回のインタビュウを台本と演技に活かしていこう」

と、順子と誓い合った夜でした。

佐藤さん、ありがとう!

2004年4月12日 (月)

翼をください

電車に乗って考えごとをしていたら、ひと駅分、乗り過ごしてしまった。

わちゃあ。

仕方なく、あまり降り慣れていない駅のホームで、折り返しの電車を待っていた。

やがて、なかなかやってこない電車に苛立ち始めた。

すると、そんな小さな俺を嘲笑うかのように、一羽のカラスが線路のレールの上に降り立ったのであった。

しゅた!

カラス、見参!

そして、一本のレールの上を悠々と歩いてゆくカラス。

ああ、これは、あれだ。

「スタンド・バイ・ミー」

♪ダーリン、ダーリン、ステェ~エィ~

カラスが線路を歩いてゆく。

これは相当に格好いい絵だ。

鉄橋の線路の上、歩きたくなること、ありませんか?

深夜に野宿して、友達と打ち明け話、したくなりませんか?

俺はしたい。

しばらくの間、そんな羨望の目でカラスを見つめていると、カラスは、

「俺は決められたレールの上なんざ歩かねぇ、つーか飛べるし」

とでも言わんばかりに

「ぶわっ!」

と、大空へと飛び立ったのだった。

・・・・・・

翼をください。

黒くて丈夫な翼をください。

汚れていたってかまわない。

この世界を自由に飛び回れるような、そんな逞しい浮力が欲しいものだ。

2004年4月11日 (日)

タダメシ

昼間、シアター風姿花伝へと芝居を観に行ったら、偶然、山浦恵美さんもいらしていて嬉しかった。

山浦さんには、ワンゲルvol.1で照明をやって頂いたのだが、ラム☆天vol.2でもお世話になることが決まっている。

改めて、「宜しくお願いします」と御挨拶。

そして、台本が上がったらお送りすることをお約束。

「楽しみにしてるよー!」と言って頂いた。

終演後、出演者である青年座の原口優子さんに御挨拶。

はぁこさんは元々スリムな女優さんだけど、殺陣のシーンがあるせいか前にお会いした時よりも、ほっそりとしていた。

鍛えてるんだなあ、と感心しきり。

俺も今年の夏は、ラム☆天vol.2の演出をしながら稽古場で身体を鍛える予定。

ここで健康宣言しちゃいます。

「気をつけてねー!」

はぁこさんの元気な声にあと押しされて目白通りを歩く。

途中、ケータイに着信履歴があった和嘉ちゃんに電話すると、

「パチョコンでメールが上手く送れないんです・・・」

と、しょぼい声。

そんな和嘉ちゃんを見るに見かね、パチョコン・アドバイスをする為にバスに乗って江古田へ。

なんて優しい男なんだ、俺は。

もっともっと女の子たちにモテておかしくないはずの男だ。

江古田駅の近くで待ち合わせして、

「え、なに、奢ってくれるの?」

と、半ば脅迫気味にごはんを御馳走になる。

それから、和嘉子宅にお邪魔して、パチョコンをいじることに。

お邪魔したのは数年前に引っ越しを手伝って以来だ。

和嘉ちゃんがプロバイダのテレフォンサービスで悩みを打ち明け、俺がカタカタとキーボードを叩くという役割分担。

一時間半くらい掛かって、ようやくメールまわりの問題を色々と解決した。

途中、面倒臭くなり、何度も帰りたくなった。

そのたびに隣から、

「たけさん、さっきのごはん、なんの為に食べたと思ってるんですか?」

という声がした。

・・・・・・

チッ。

教訓。

「タダより高いモノはない」

2004年4月10日 (土)

ここ最近、欲しくて仕方が無かったCDをようやく購入。

幸せ。

しばらく聴き続けるんだろうなあ。

気に入るとどうしても、ヘビーローテーションになる俺。

メロディーが身体に染み込んで、自然と口ずさむようになる。

色んな時に再生ボタンが押される。

好きなものや好きなひとがいる生活は楽しいなあって思う。

2004年4月 9日 (金)

パンチパーマのある景色

薬局でお買い物。

レジに並ぶと、俺の前で会計をしていたのは、小太りでパンチパーマのおじさん。

おじさんの後頭部には、赤い葉っぱが2枚、生えていた。

いや、正確に言うと絡み付いていた。

そんな不条理なビジュアルに、俺の目は釘付け。

なんだか、うずうずした。

ぐおおおおおっ!

この葉っぱ、超とりてぇ!

そんな俺の気持ちになど全く気づかないパンチパーマのおじさんは、葉っぱにも全く気づいてない様子でお金を支払っている。

おそらく、どこかで背の低い樹をくぐった時にでもくっつけてしまったのであろう、この赤い葉っぱ。

「あ、頭に葉っぱついてますよ」

一言、おじさんに一言だけそう言えたならすっきりするのに!

うーん。

「葉っぱをオシャレとしてつけている」

そんな可能性は万にひとつだ。

この葉っぱは、おじさんにとって不本意なものに違いないのに!

ひとりで気づいた時に、「カァァ」と顔を赤くするに違いないのに!

結局、俺は声を掛けることはできず、おじさんは薬局を出て・・・

行ってしまった。

くそ!

弱虫め!

こうなると俄然、後悔の念が押し寄せてきた。

「追いかけようか?」

とも思った。

しかしだ!

それほどのことか?

冷静に考えたなら、これは、どうでもいいことなんじゃないのか?

人生の中で、こんな小さな出来事が、一体どれだけの意味を持つというのだろう?

限りなくどうでもいいじゃないか。

そうだ、どうでもいい。

けど、このまま彼と別れてしまうのは、ものすごく気持ちが悪い。

しかし、すでに彼は行ってしまった。

ああ。

なんて切なくて、どうでもいい別れだろう。

これからの人生、俺は、赤い葉っぱを生い繁らせた樹を見掛けるたびに思い出すのだろう。

パンチパーマの後頭部を。

2004年4月 8日 (木)

この先にあるものを

時間ギリギリまで粘ってから、書いた台本をラム☆天の三人分プリントアウトして、江古田へと出発。

書けているのは、まだ全体の三分の二でございます。

うああああ、申し訳ございません!

信用を無くしてしまいそうですが、ここは正直に記すことにします。

デニーズにて、三人に台本を配り、読んでもらう。

読み終わるまで、またもや繊細な気持ちで待つ俺。

ダメ出し+ディスカッション。

自分で言うのもなんだけど、いい感じに書けてきていると思う。

ダメ出しも根本的なものはだいぶ減り、細かなものが増えてきてるし。

ちなみに彼女たちのダメ出しは、「あたしの役をこうして欲しい」というようなものではなくて、物語や登場人物の関係性についてのもの。

彼女たちも俺もこういったやりとりは初めてなので、お互いが台本を素敵なものにする為の効果的な方法を模索しているわけだけど、その試行錯誤がようやく実を結びつつある。

率直に意見してくれる人間が身近にいるというのは幸せなことだ。

鍛えられるし、ちゃんと悩むことができる。

俺とは違う感性を持っているみんな。

だからこそ楽しくもある共同作業。

「この先を楽しみにしてますねっ!」

はい、頑張りまっす!

2004年4月 7日 (水)

不審者たち

サンシャイン劇場に着き、待ち合わせしていたヤニーズの大蔵省さんと一緒になり、観劇。

終演後、出演者であるキャラメルボックスの温井摩耶ちゃんに挨拶しに楽屋へ。

先に行った良江さんに続き、大蔵さんとふたりで楽屋口でチェックをしているスタッフさんに名前を告げたところ、

「こちらでお待ちください」

と言われたので、しばらく待つことに。

待っていたのだけど、

「良江さんはもう入ってるみたいだし、パスカードももらってることだし」

ということになり、楽屋へと続くドアを開け、中に入った。

しかし、すぐにスタッフさんに止められ、

「あ、外でお待ちください」

と、速攻で追い出された。

俺は挙動不審気味に、

「す、すいません」

と謝って出た。

で、大蔵さんとふたりで、

「なんか俺たち、マニアックなファンみたいだったなあ」

と、笑い合った。

ふたり揃って、

「ままま、摩耶ちゃんはどこ?」

みたいな不審者。

そんな台詞は言ってないけど。

うん、怖いですね。

追い出されて当然。

スタッフの方、困らせてしまって、申し訳ありませんでした。

置いといて。

陰山泰さんも観にいらしてたので御挨拶。

陰山さんは、

「たけちゃん、次はいつやるの?」

と訊いてくださった。

「8月に作・演出でやりますので是非、観にいらしてください」

と答えたものの、

「確か、このやりとりは前にお会いした時にも二回ほど・・・」

と思ったりも。

なんて、す、すみません!

おいこら、なに様のつもりだ、俺は!

陰山さんはお忙しいんだから当然じゃないか!

こんな小物の予定なんてな、いちいち覚えてられるか!

おととい来やがれってんだ、うすのろ間抜けのバカ亀が!

・・・・・・

いやいや、「バカ亀」になるほど卑屈になることはないのですが。

お世話になってるもので。

それに、陰山さんはとっても素敵な方なんです。

前々からお訊きしたいことがあったので、ちょっと質問したら快く答えてくださったし。

嬉しかったなあ。

感謝です。

やがて、顔を洗っていたらしい摩耶ちゃんが現れ、俺の顔を見るなり、

「松本ってあんただったのー!」

と腕を叩き、素敵に笑った。

ふー。

そして、摩耶ちゃんに、

「え、あなた誰ですか?」

と言われずにホッとしていた小物は、この俺です。

2004年4月 6日 (火)

感謝生活

夜、辻良江さんとふたりで、サンシャイン劇場へと向かう途中、池袋駅の改札口を出たところに警察官が立っていた。

50cmくらいの青い台の上に立ち、警備をしていたのだ。

よく見ると、どの改札口にも警察官が配備されていた。

おそらくテロ対策の為だと思われる。

お勤め、御苦労様です。

とは思うけれど、あの警察官の立ち姿が目に入ると一瞬、「わっ!」と驚いたのちに、どうしても笑いが込み上げてきてしまう。

不謹慎ですみません。

しかし、面白くて仕方がないのです。

何故だろう?

「警察官が厳しい面持ちで後ろに手を組み、微動だにせず、駅の構内を歩く怪しい人物に目を光らせている」

ここまでは大丈夫。

普通です。

ただ。

「青い台に乗っている」

この要素が入り込んだ時点で思わず、

「ペプシのおまけかよ!」

と、心の中でツッコミを入れてしまうのです。

警察官が向かい合わせで青い台に乗っていた場合は、

「ポートボールのゴールかよ!」

と、ボールを投げてみたくなるのです。

そうなんです。

あの警察官の姿には、緊張感があるようでいて、全く無いのです。

俺にとってはむしろ、あの姿が「テロ」です。

すみません。

馬鹿にしてるわけではないのです。

ただ、あの立ち姿にはどうも想像力を刺激されてしまうようで。

しかし、あのような警察の努力は確実にテロ対策となっていることと思います。

俺がテロリストだったら、やる気が失せてしまいます。

きっと。

わたくしは警察官の方々を応援するとともに、世界の平和を願っております。

感謝しています。

本当に。

 ― つづく ―

2004年4月 5日 (月)

メガショック

徹夜明けの目に、朝のひかりは眩しすぎ!

というお話です。

窓から射し込む、お天道様のひかり。

ええ、浴びさせて頂きました。

が、徹夜明けの目にはありがた過ぎて、目ん玉が潰れるかと思いました。

けれど、俺は決して逃げません。

何故だろう。

「これしきの痛みに耐えられない奴は男じゃない!」

なんて、嫌がるまぶたを無理矢理あけてしまうのは。

「ぐああああぁっ!」

なんて、独りで寂しくも痛みに苦しんでしまうのは。

マッチョとは程遠いくせに意地っ張りな俺。

そう。

「男の意地」

これに尽きるのだと思います。

ちなみに、

「ま、女だったら耐えなくてもいいけどね」

ってことではありません。

女性には女性の意地があるのでしょうし。

俺は俺自身が男だからそう言ってるだけで。

はい。

馬鹿だから目を潰しちゃうだけで。

はい。

さて、例えば、太陽に潰された両目を手の平で覆い、地面をのた打ち回りながら。

「ぼく馬鹿だからっ! ぼく馬鹿だからっ!」

と叫ぶ。

これはなんだか可愛い。

これが。

「ぼく、ぼくだからっ! ぼく、ぼくだからっ!」

と叫んでいたらどうか。

踏みつけます。

間違いなく。

つまり。

「蚤の勇気は勇気じゃない!」

ということです。

たぶん。

「やられたのは目だけじゃないんだぞ!」

って話です。

わけのわからないことを書いてすみません。

2004年4月 4日 (日)

再来

雨が降り続いて、寒い日だった。

こんな寒い日に台本を書く場合は、ホットミルクを飲むことにしている。

今まではコーヒーを飲むほうだった。

しかし、缶コーヒーは味が甘すぎて苦手になったし、ブラックはもともと飲めない。

3杯以上コーヒーを飲むと、速攻でおなかを下す体質でもある。

ちゃんとした珈琲を淹れるのは面倒臭い。

お茶や紅茶では小便が近くなる気がするし、やはり面倒臭い。

ただのお湯では、貧乏臭い。

ココアでは太る。

熱燗なんて、下戸の俺にはもってのほかである。

では、なにが1番にいいのか。

ホットミルクだ。

そう、ホットミルクならば間違いない。

まず作るのが簡単だ。

カップに牛乳を入れて、電子レンジで温めるだけ。

次に身体に良い。

なんせ牛乳だ。

何杯でもいけてしまう。

心なしか胃腸の具合が良くなったくらいだ。

そして身体が温まる。

ちなみに砂糖は入れずに「ブラック」ならぬ「ホワイト」でいただくことにしている。

ホワイトだと最初は少し、しょっぱい味がするのだが、じきに甘く感じるようになることを発見した。

いや、ただ砂糖がなくて入れられなかっただけなのだが。

最後に。

これはホットミルクのかなり大きな、そして見逃せない要素だ。

「背が、伸びるかもしれない」

ということだ。

そうだ、この可能性を秘めている以上、飲み続けない手はない。

やった。

そんなわけで、「牛乳ブーム」の再来である。

この情熱の炎は決して絶えることはないだろう。

飽きるまで。

2004年4月 3日 (土)

町へ出よう

昼間、下北沢にあるラーメン屋さんにて。

ラーメンを食べていた俺の隣りの席に、夫婦と子どもの家族連れが座った。

注文を取りに来た若い男性店員さんと、その小学生くらいの男の子の会話。

「この、鳥ラーメンってどんなのですかぁ?」

「これはですね、鳥からとっただし汁を麺にからめたものに、ササミ肉などの具を盛り付けたものになります」

「へえ、じゃあ、醤油ラーメンください」

「はい」

鳥ラーメンはっ?

と、食べていたラーメンを吹き出しそうになってしまった。

場所は変わって、とあるCDショップにて。

宇多田ヒカルのベストアルバム発売にともない、店内では「First Love」が流れていた。

「うんうんベストだなあ」

なんて思っていたら、向こうから歩いてきた若い男性が、

「♪想ってるん~だハァ~」

の、

「♪っだハァ~」

というサビの手前の部分をいきなり熱唱した。

すれ違いざま、あまりに至近距離だったので、俺は驚き、「バッ」と振り向いてその男性の顔をガン見してしまった。

しかし、本人はいわゆる、「入ってる」状態だったので、俺のリアクションになど気にもとめない。

そして、なんとその先の英語の歌詞は、

「♪フンフフフフフフ~ンフ~ンフ~」

なんて感じに、鼻歌へと移行してゆくではないか。

知らねーのかよっ!

と、ズッコケそうになった。

そんなわけで、父さん。

今日の僕は、すっかりやられっぱなしだったわけで。

2004年4月 2日 (金)

男として

わりと混み合った電車の座席に座り、バッグを抱えて眠っていました。

「・・・ん?」

ふと目を覚ますと、見慣れない駅のホームに停車中でした。

「うっわ乗り過ごした!」

大慌てで立ち上がって、駅名を確かめました。

「秋葉原」

俺の目に飛び込んできた駅名です。

「なんだ、ひとつ手前かよぉ」

と、下りる駅ではなかったのでひと安心したものの、勢い良く立ち上がった手前、困ってしまいました。

何故か?

吊り革につかまり立っている人たちは、俺が立ち上がったことにより、

「お、座れるぞ」

などど期待してしまったに違いないからです。

大ピンチ。

俺のとれる行動の選択肢はごく少ないものに限られていました。

まさに一瞬の判断。

男の決断。

その時、歴史は動いたとか、動かなかったとか。

さて、俺はどの決断をしたと思いますか?

1.本来の目的地である駅の、ひとつ手前である秋葉原で、不本意ながらも下車する。

2.立っている人に座席を譲り、自分は立ったまま、次の駅で下車する。

3.元の座席に座り直し、次の駅で下車する。

答え。

俺の選んだ道は、3の、「元の座席に座り直し、次の駅で下車する」でした。

格好悪くてすみません。

ええ、恥をしのんで座り直しましたよ。

だって疲れてたんだもん!

よせばいいのに、

「ああ、なんだ、秋葉原か」

なんて、小さな一人言までつぶやいて。

言い訳がましいったらありゃしない。

あとひと駅で着くというのに、寝たふりさえいたしました。

もう、最低です。

恥ずかしさもあってのことではありますが、卑怯とさえ言える行動であります。

はー。

でも、そんな自分が好きだったりするのですから、タチが悪い。

2004年4月 1日 (木)

乳首を

夜、新宿へ。

THEATER/TOPSで行われている公演を観に行ったのです。

ラム☆天の和嘉ちゃんと里香ちゃんと三人で。

終演後、出演者の本間剛さんに御挨拶。

そののち、

「面白い商品を発見した」

という里香ちゃんの報告を受け、急遽三人でマツモトキヨシへ行き、鼻息を荒くしつつ、三階へ。

いや、実際に鼻息を荒くしていたのは俺だけでしたが。

「ピンクのちくび~な」

その商品の名前です。

笑いました。

これは一体なんの為に使用するモノなのか?

おわかりになりますでしょうか?

ひ・み・つ。

そう、あえて秘密なのです。

すみません。

って言っても、わかっちゃうか。

で、おなかが空いていた三人は、その足でパスタ屋さんに。

みんなで白ワイン風味のスパゲッティを頼みました。

具はそれぞれ違う種類。

ひと皿分の量が多かったこともあって「味比べ」という名の、つまみ食い応酬戦に。

やがて満腹となり、遅くならないうちに帰路へとつきました。

地元の駅に辿り着いた頃、小雨が振り出しました。

歩きで傘もなかったのですが、タクシーを使ったりビニール傘を買うようなことはせずに、濡れて歩いて帰ることに。

折角なので桜が咲いている通りを選んで。

街灯に照らされた桜は、やっぱり綺麗で嬉しくなりました。

そういえば桜もピンク色だなあ。

「ピンクのちくび~な」

すみません、つい。

思わずケータイで撮っちゃったもんなあ。

置いといて。

家に着いてしばらくすると、

「ゴゴゴゴ!」

という雷の轟きとともに、雨が小雨から土砂降りへとバージョンアップ。

終電前に帰って良かったなあ。

あ、今日はエイプリルフールということで、ひとつ嘘をつかれました。

「○○が結婚ですって!」

という、和嘉ちゃんからのメールでした。

共通の知人である女性が結婚する、とのこと。

うかつにもまんまと騙されてしまいました。

純真無垢な自分の性格が憎い。

まあ、和嘉ちゃん自身もその女性のメールで騙されたわけなんですが。

あー、今年も誰ひとり騙せずに終わってしまったなあ。

ひとつくらい気の利いた嘘をつきたかったものだ。

「乳首をピンク色にする魔法の塗り薬があるよ」

とか。

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